古都ブルサへの旅路

トルコ・ギリシャ

― 片道5万円の一人旅#7 ―

快適な交通事情

バスに揺られること3時間、目的地であるブルサに到着した。
ここまで乗ってきたバスだが、想像以上に快適だった。まず、シートの後ろにモニターがついていて、飛行機のような機内サービスが楽しめるようになっていた。また、出発時には全員に水が配られ、途中でコーヒーとお茶菓子まで配られた。

トルコは鉄道網が整備されていない代わりに、道路が非常によく整備されており、長距離移動はもっぱらバスが主流。そのため、このように快適なバス旅が楽しめるのもトルコ旅行の魅力のひとつだと気づいた。

ブルサのバスターミナルに着いたはいいが、ここからホテルのある市内までは10kmほど離れている。バスでもあればいいのだが、行き先がいまいち分からない。しかも、ここは地方都市なので英語も通じないような気がした。夜の時間帯に外国人として目立つのも避けたかったので、止まっていたタクシーに声をかけ、市内まで向かってもらうことにした。

正直、初めてのタクシー移動に加えて、できるだけ交通費を節約したいと思っていたので、ぼられる可能性が高いタクシーは避けたかった。そんな不安の中で乗り込んだが、意外にもメーターがついており、加算も緩やかで一安心。最終的に宿の目の前まで地図なしで行ってくれ、料金も1000円程度だったので、思わず覚えたてのトルコ語で「ありがとう」と口に出せた。口を閉ざしたまま無表情で車を飛ばしていた運転手の口元に、ここで初めて笑顔が見えた。

清潔感のある車内
インスタントコーヒーとお菓子一個だけでもうれしいサービス

静かなブルサで、地元の味に出会う

宿の中はなかなか広く、ベッドが2つもあった。まあ一人旅なんでこれは過剰ではあるが、値段を加味すると「結構いい宿なんじゃないか」と思った。このタイミングで無事に宿についた安堵感から空腹を覚え、とりあえず近くに飲食店がないか街を散策することにした。

歩いてみて分かったが、まったく観光客とすれ違わない。イスタンブールでは観光客でごった返していたので、なんだか新鮮な気分だ。そんなことを感じながら歩いていると、途中でローカルな食堂が目に入った。その中でもよさげな店に入ることにした。

「そういえば地元民が集う食堂で食事したかったんだよなあ」と心の中でつぶやきながら中へ入る。軽く見渡してみて理解した。ここはショーケースの中にあるおかずを指さして選ぶスタイルの店だと。見たことのない料理が並ぶショーケースの前でどれにしようか悩んでいると、親切な店員がおすすめの料理を英語で教えてくれたので、2品注文した。

選んだのは「羊の脳のスープ」と「牛肉の煮物のマッシュポテト添え」。
見た目からしておいしそうだと思ったが、果たしてどうだろうか。期待しながら口に運んだが、その期待を裏切らないうまさだった。特に羊の脳スープはクリーミーで、ニンニクが効いているものの、思いのほかこってりしすぎておらず、パンに浸して食べるのに最適だった。

また、パンが机の上に常備されており、料理を頼むといくらでも食べられるらしい。このスタイルはトルコでは一般的で、日本で例えるなら定食のライスみたいなものだろうか。

やはり、こういう素朴な食堂の料理でもレベルが高いのは、さすが世界三大料理のひとつであるトルコ料理ならではだな、と満足した夕食だった。

地方都市は宿の値段がぐっと下がる。これで2300円
素朴な煮込み料理でもレベルが高い

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