ガラタ塔の幻影

トルコ・ギリシャ

― 片道5万円の一人旅#5 ―

イスタンブールの夜明け

トルコで迎える最初の朝。昨日の疲れはまだ残っていたが、「せっかくなら早起きしなきゃもったいない」という気持ちが勝り、自然と早く目が覚めた。特に予定は決めていなかったけれど、なんだか高揚した気分を抑えながら、ゆっくりと支度をしてチェックアウトした。

今日はとりあえずスルタンアフメト・モスクの中に入ってみよう。
昨日は外側から見ていたモスクの中に入ると、天井がものすごく高く、頂上が丸くなっているのが印象的だった。比較対象としておかしいかもしれないが、なぜか東京駅の天井を思い出してしまった。

とはいえ、この時は「もっといろんなところを見て回りたい!」という気持ちが強く、見学の余韻もほどほどに次の目的地へ向かうことにした。

なぜか天井の写真しかとっていなかった

次に向かったのはガラタ塔。
バスに乗り、橋を渡った先にその姿が見えてきた。ここで気づいたのだが、イスタンブールはとにかく坂が多い。坂の多い地域に住んでいる自分でも、重いリュックを背負っての移動はなかなかしんどかった。

ようやくたどり着いたガラタ塔を目の前にして、残念ながら「思ったほどではないな」と感じてしまった。まあ、旅ではこういう“想像と違う”なんてことはよくある話だ。それに塔の周りは観光客で長蛇の列。しかも入場料もなかなか高かったので、中に入るのはやめておいた。

思ったより小さく、近くからでもてっぺんを見上げることができた

軽く食事をとったあと、観光はここまでにして今日の宿へ向かうことにした。本日の宿は、イスタンブールの繁華街・タクシム広場のすぐ近くにある。
広場周辺は想像通りにぎやかだったが、一歩路地に入るとだいぶ薄暗く、少し危ない雰囲気もある。昼間なのでそこまで警戒はしなかったが、Googleマップを頼りに歩きながら、ふいに視界に入った光景に思わず足が止まった。

両足のないホームレスの男性が、道端に横たわっていたのだ。見る限りアフリカ系の50代くらいの方だろうか。「どういう人生を歩んでここに行き着いたのか」そんなことを考えながら歩いているうちに、宿に到着した。
こういう体験も、海外ならではだなと思う。

宿にチェックインした後は、軽く休憩を取って再び外へ。

ここでも先ほどのモスクと同じようにアヤソフィアの中に入ってみた。長い行列に並び自分の番を待つ。待ち時間は長かったが、入った瞬間に目を奪われた。芸術に明るくない私でもこれは今まで見てきた中で5本の指に入るくらい素晴らしいものだった。これで今日一日の移動が報われるような感じがした。

異教徒にとっては芸術作品にしか思えない

最後に素晴らしいものが見れたので、良い気分でレストランを探したが、結局昨日と同じようなテラス席のある観光客向けのレストランで夕食をとった。正直、そろそろ地元民が集うような食堂にも行きたいんだけどなあ…。そんなことを考えながら、少しお高めのレシートを見つめつつ帰路についた。

本文で割愛したテオドシウスの城壁。ただの駐車場と化していた
トルコ名物のバクラヴァ。強烈な甘さが癖になる

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